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1オリンピック予選スラム(空) [US]2019/07/20(土) 20:33:57.02ID:4XrpOQTO0●?2BP(2000)
https://omocoro.jp/kiji/182121/

20歳の頃、狂ったように午後の紅茶を飲んだ。朝から晩まで飲んだ。若さだった。情動だった。
近くのコンビニにあった午後の紅茶は、ほとんど僕が消費していた。売り切れるのも珍しくなかった。
店員からは間違いなく午後ティーと呼ばれていた。

午後の紅茶の中でも、ミルクティー味が好きだった。口に広がるミルクの甘みが、上京したばかりの
僕の孤独を優しく癒した。初めての東京は全てが新しくて、僕の生活は何もかも変わってしまった。
そこで唯一変わらなかったのが、地元の自販機でも売られていた午後の紅茶だった。
午後の紅茶は田舎でも東京でも平等に同じ味がして、2つの生活に串を刺すみたいにつながりをもたらした。
だから僕はいくらでも飲んだ。口にするたびに不安が和らぐ気がした。午後の紅茶は精神安定剤だった。

数年が経ち、東京での生活にもすっかり慣れた。友達も増え、孤独を感じることは少なくなった。
午後の紅茶に頼ることも減っていって、僕は代わりに酒の味を覚えた。午後の紅茶をちびちび飲みながら
インターネットをする代わりに、居酒屋でビールを流し込んで馬鹿笑いした。それが僕の成人だった。

そんな頃、部屋の掃除をしているとベッドの下から何か出てきた。飲みかけの、ペットボトルの午後の紅茶だった。
埃まみれのそれは上部が凹み、ラベルは色あせている。なぜ今まで気づかなかったのか、それは20歳の頃に
荒れ狂うように飲んでいたうちの一本だった。

ペットボトルを念入りに拭く。埃が落ちた午後の紅茶は蛍光灯に照らされて鈍く光る。脳裏に、
あの頃の不安でどうしようも無い毎日がフラッシュバックした。それは今となっては愛おしい日々でもあった。

僕はそのペットボトルを捨てることができなかった。
ラベルに描かれた貴婦人の微笑みが、僕に何かを訴えかけている気がした。

その日から、僕は「彼女」を飼い始めた。

彼女は机に飾られていた。滑らかなその肢体に、ある時は恍惚と見とれ、ある時は優しく撫でた。
その中身は長い月日を経て、真水と沈殿物とに綺麗に別れていた。その顔を「セパレイト」と呼んだ。
「セパレイト」の彼女は本当に美しく、真水は赤ん坊の涙のように純真だった。

※以下、全文はソースで。

21ボ ラギノール(大阪府) [CA]2019/07/20(土) 20:48:30.18ID:2yEdYgyS0

うちのおじいちゃんがスーパーやってたけど引退してからも店の中ナマモノ以外当時のままで昭和の瓶ジュースとか缶詰とか見たことないようなお菓子とかいっぱいある
具のあるシャンプーての?粒々というかでかいスクラブみたいなんがいっぱい入ったシャンプーや戦時中かっていう生理用品とか死んだら開封してみたい

49キングコングニードロップ(東京都) [CN]2019/07/20(土) 22:18:23.42ID:8+ozgKeK0>>21

見たい
インスタとかTwitterにあげたりオークション出したら面白そう