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文部科学省の調査で、発達障害の可能性がある児童生徒は小中学校の通常学級に8.8%いると推計されることが分かりました。発達障害と診断された子に比べ、適切な支援を受けられていない可能性があります。周囲はどうサポートすればいいか考えます。

■「可能性がある」児童生徒は8.8%
有働由美子キャスター
「読み書きや計算などが難しい、または対人関係で著しい困難を伴うなどの発達障害。その可能性がある児童生徒は小中学校の通常学級に8.8%いて、35人学級なら1クラスに3人の割合でいると推計されることが、全国公立小中学校への文科省の調査で分かりました」

■特徴や不安はそれぞれ…発達障害とは
小野高弘・日本テレビ解説委員
「発達障害は、じっとできない、衝動的に行動するなどADHDと呼ばれる障害だったり、読み書きや計算が苦手な学習障害だったり、または言葉の発達が遅いなどの自閉スペクトラム症といったものがあります」

有働キャスター
「発達障害と一口に言っても、人それぞれで特徴や不安が違うということですよね」

小野委員
「発達障害と診断されていないものの、こうした兆候があり、発達障害の可能性がある子への対応をめぐっては、課題があります」

■「特別な支援が必要」判断は28.7%
「発達障害だと診断された子は特別支援学級で学んだり、通常学級で学びながら週に1~2回個別に通級指導を受けたりすることができます」

「一方で、発達障害の可能性がある子については、特別な支援が必要だと判断されている子は28.7%だけ、通級指導を受けている子は1割だけとなっています」

有働キャスター
「発達障害の可能性があるのに、適切な支援を受けられていない可能性があると…」

■当事者の思いは…西川さんに聞く
小野委員
「そうです。苦しい思いをきっとしているでしょう。自身が発達障害で悩んできた西川幹之佑さん(19)に話を伺いました」

「小学校で通常学級に在籍したものの漢字が書けない、テストでは分かっているのに間違ってしまう。点数が悪い。そのたびにどうすればいいか分からなくなって、テスト用紙をぐしゃぐしゃにして、教室を飛び出してしまう。周りからは異質扱いされたといいます」

「その時いてくれて良かったと思うのは、自分のことを分かってくれて親しく話せる先生だった。学校として取り組んでくれて、教室での机の位置を工夫してくれたり、宿題の内容を調節してくれたりしたのが良かったそうです」

有働キャスター
「発達障害の可能性がある児童生徒に、周りはどんなことができるのでしょうか?」

小野委員
「特別支援教育に詳しい、国立特別支援教育総合研究所の笹森洋樹さんは『担任の先生が気にかかる子がいれば1人で抱えるのではなく、学校内でチームになってよく見ていくのが大事です。大勢の人が関わることでその子にあった支援ができます』と話しています」

■落合さん「障害は個人の問題でない」
落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「僕も発達障害というか、ADHD気味が強いと専門医によく言われますが、それでも発達障害の診断がされないのは、社会に適応しているからだとされています」

「障害とされるかどうかは社会の側の問題であって、個人の側の問題ではありません。その人に合った環境にいられるかどうかは正直、今は運に左右される部分が非常に大きいです」

「それがシステム、例えばマイナンバーやPHR(Personal Health Record=個人の医療・介護・健康データ)のようなものを使って解決されるまでは、残念ながら今の社会はなっていません。そこをなんとかしていくのが、次の社会の課題ではないでしょうか」

有働キャスター
「『うちの子どもも困っている』など、保護者の方自身が悩んでいて、相談したいという時は、各学校に『特別支援教育コーディネーター』という役割の先生がいます。早めに適切なフォローを受けることにつながりますので、ぜひ、まずは相談してみてください」
(2022年12月13日放送「news zero」より)

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