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ハリンは18歳の誕生日に、写真室で自ら命を絶ったソジュンを発見する。10年来の友達で初恋の相手だったソジュンの死が、28歳になった現在も受け入れられずにいるハリン。遺棄動物の救助員になったハリンは、ある日、“遺棄された犬がいる”と連絡を受けて出動するが、到着した場所は、他でもない自分の母校“ソヨン高校”だった。救助が終わり、学校の近くを見て回っていたハリンは、ソジュンが頻繁に通っていた写真館で、ソジュンのフィルムカメラを発見し、受け取ることになる。現像した9枚のフィルム写真を眺めていたハリンは悲しみのあまり、そのうちの1枚を火で燃やしてしまうが…。

10年前の過去に戻ったハリン。ソジュンを見つけるや、彼を追いかけ回し始める。ソジュンに執着するハリンの様子を見て、友達はいぶかしがるが、ハリンはソジュンのそばを離れようとしない。夢なら覚めいないでほしいと願うハリンだったが、残酷にも“ピー”という耳鳴りと共に、再び10年後の現実に戻される。しかし、ハリンは夢の中でケガをしたはずのひざに傷痕が残っていることや、存在していなかったはずの過去の記憶が頭に浮かぶと、“夢ではなかった”と確信するが…。

ソジュンの自殺理由を調べることにしたハリン。ウンソンのアドバイスで、ソジュンが日頃よく読んでいた本を調べようと図書室に向かう。ところが、貸し出しリストには死に関する内容の本ばかり並んでいて、ハリンは今まで知らなかったソジュンの暗い面を初めて知る。ハリンはウィヨンを通じて、ソジュンが人知れず、SNSに秘密日記を書いていたことを知り、詳細を調べるためにソジュンのSNSにログインを試みる。ついに、ログインに成功したハリンが見たソジュンの日記内容は、衝撃的で…。

ソジュンのつらい過去を知って、胸が痛くなったハリン。残った7枚の写真で、どうにかソジュンを救おうと 決意を新たにする。写真を燃やして、再び過去に戻ったハリンは、ソジュンと母親を仲直りさせるために奮闘する。ハリンの協力で、ソジュンと母親のわだかまりは解けるが…。2人が和解する姿を満足げに見守ったハリンは、ふと忘れていたことを思い出す。他ならぬ親友スジンとの約束だ。忘れないでと念を押したスジンとの約束を、すっかり忘れていたハリンは、真っ青になり…。

初めて会った28歳のソジュンと幸せな時間を過ごすハリン。しかし、自分の過ちで仲たがいした親友スジンのことも気がかりで…。そしてハリンは、久しぶりに会ったウィヨンからソジュンの姉ヘミンが亡くなったことを聞かされる。自分に温かく接してくれたヘミンの死に衝撃を受けたハリンは、自分の選択によって、すべてがこじれたと考えて苦しむ。結局、スジンとヘミンを取り戻すために、もう一度写真を燃やすことを決意するが…。

ヘミンを救うことに成功したハリン。しかし、ソジュンが再び消えてしまい、絶望感に襲われる。ハリンは記者になったウンソンの協力で、ソジュンの死について調べるうち、
不審な点をいくつか見つける。ソジュンの遺体から、ためらい傷が発見されなかったことや、自分は送った覚えのない携帯メールなど…。ハリンは確信を得るために、写真を燃やして再び過去に戻る。自分の誕生日前に戻ったハリンは、ソジュンに敵対心を抱くシヌの存在に気がつくのだが…。

ソジュンの死が自殺ではなく他殺だということを突き止めたハリン。ハリンはソジュンに、10日後に起きる出来事について打ち明けるが、ソジュンは信じようともしない。何も知らずに未来のことを話すソジュンを見ながら、もどかしい気持ちになる。そしてハリンは、残り少ない時間で犯人を推理しようとするがうまくいかない。ソジュンが席を外した隙に、ソジュンのカバンを探り、フィルム写真を見つけたハリンは、そのうちの1枚を燃やしてみるが…。

自分と同様に時間旅行をしていたというソジュンの言葉に驚くハリン。更に、ソジュンから“もう俺を救いに来るな”と言われて深く傷つく。現在に戻ったハリンは動揺を隠せないが、親友スジンの言葉で、改めて最後までソジュンを救うことを決意する。そしてハリンは、すぐに写真を燃やして過去に戻り、ソジュンが死んだ写真室へと向かう。ところが犯人の痕跡を捜すためにハリンがあちこち調べていると、突然棚が倒れてきて…。

最も有力な容疑者シヌと出くわしたハリン。ハリンは勇気を出してシヌに近づいてみる。シヌの車に乗せてもらうことに成功したハリンは、シヌとの会話から犯行の手がかりを探ろうとするが、返ってくるのは意味深な答えだけだ。一方、ウンソンはソジュンの死に執着するハリンを心配するが、そんなウンソンにハリンはすべてを打ち明ける。シヌを捕まえる方法を一緒に模索することにしたウンソンとハリンは、シヌが勤める会社の駐車場に向かう。ハリンがシヌの車の中を調べていると、シヌが駐車場にやってきて…。

何者かによって事件の鍵を握るシヌが消される。ハリンは警察署にいたはずのシヌが消えたのと同時に、フィルム写真も1枚なくなっていることに気づく。ハリンはシヌの死について調べるうちに、ソジュンとシヌを殺した犯人が同一人物だと確信する。すぐに写真を燃やして過去に戻ったハリンは、ソジュンと一緒に写真室に向かう。しかし、犯人を捕まえるために設置しておいたビデオカメラが消えてしまい…。

自分をかばって大ケガをしたソジュンを見て、心を痛めるハリン。更には警察から、必死で捜した証拠品には、“証拠能力がない”という連絡まで受ける。落ち込んでいる暇もなく、ハリンは再び犯行の証拠捜しに奔走する。一方、ハリンの頼みで消えたビデオカメラを捜すことになったスジンとウィヨン、ウンソンの3人。それぞれ手分けをして捜している途中に、突然ウィヨンとウンソンがどこかに向かう。ちょうどその頃、ハリンは動物病院で、犯行に用いられたポレニルを買いに来た1人の男性がいたという話を聞くが…。

スジンはビデオカメラに映った後ろ姿で、みんなから疑いをかけられる。自分ではないと必死に否定するものの、みんなを納得させられるようなアリバイを答えられないスジン。結局スジンは学校にやってきた刑事に、容疑者として連行されてしまう。慌てた4人は、スジンを助けるためにアリバイの証人探しを始める。そしてハリンは、ウィヨンとの電話で、犯人の動線に気がつくが…。

ヘミンが警察に捕まったことでソジュンの命は助かり、仲間と一緒に幸せな時間を過ごすようになったハリン。ようやく手に入れたソジュンとの平穏な生活に喜びを感じる。
しかし、10年という歳月が流れて、ヘミンがまもなく出所するという知らせに不安を覚えるハリン。程なくして、ハリンを訪ねてきた出所したばかりのヘミンは、以前とは変わった姿を見せるが、ハリンは不安でたまらない。ハリンが、どうにか不安な気持ちを振り払って家に戻ると、1本の電話がかかってきて…。

もみ合いの末、一緒に過去に戻ってきたハリンとヘミン。警察署で目覚めたヘミンは、刑事の追及にも余裕の笑みを浮かべる。ハリンはヘミンよりも先に、殺人の決定的な証拠である凶器の彫刻刀を捜し出そうとする。ソジュンと一緒に、学校中を駆け回って彫刻刀を捜すハリン。しかし、写真室や美術室、どこを捜しても彫刻刀は見つからない。一方、警察署を抜け出したヘミンは急いで学校に向かう。ハリンはついに美術部のメンバーが持っていた彫刻刀を見つけるが…。

ハリンを目の前で失い、泣き叫ぶソジュン。スジン、ウィヨン、ウンソンの3人も死んでしまったハリンを思い浮かべて悲しみに浸る。ソジュンはハリンを生かすために努力するが、方法が見つからず絶望してしまう。何もかも自分が生きていることによって起きてしまったと思い詰めるソジュン。とうとう自ら命を絶つため写真室に向かう。命を絶つ直前、ソジュンはフィルムカメラに隠された写真が1枚あることを思い出す。ようやく現像した最後の写真を燃やしてみると…。

遠ざかる意識の中で、ハリンとの最初の出会いを思い浮かべるソジュン。血だらけで手術室に運ばれていくソジュンの姿を見たソジュンの母親は、青ざめて倒れてしまう。刑事と共に警察署に行ったハリンは、取調室でヘミンと向かい合う。笑みを浮かべるヘミンを見て、怒りを抑えられないハリン。ハリンはヘミンに、必ず代償を払うことになると警告するが…。