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舞台は1988年と現代の2020年。刑事であるチャ・ヒョンビンは黄色い傘の連続殺人犯を追っていた。“古い未来”という古書店を営んでいる恋人のチョン・ハウンは心臓病を患っていた。そんなハウンに4年もの間、プロポーズをし続けているヒョンビンだったが、ハウンの答えはいつもノーであった。一方、継母に虐待されていたコン・ジチョルは、教会でハウンに出会い恋心を抱く。

ジチョルは教会で行われている夜学の題材である「嵐が丘」の主人公と自分を重ねていた。ある日、古書店を訪れたジチョルは倒れているハウンを見つけて病院へ運び、ハウンが心臓移植を受けないと生きられないことを知る。一方、ヒョンビンは黄色い傘の犯人の情報提供者からの情報を元に、ジチョルを尾行していた。そんな時、ジチョルは子供を虐待していた近所の女がハウンと同じAB型だと知る。

ジチョルは子供を虐待死させた女が営む美容室へ行き殺害する。その現場を偶然見てしまったハウンは、その場に倒れてしまう。急いでハウンを病院へ運ぶジチョル。そのおかげで、ハウンは何とか一命を取り留める。一方、殺害現場の美容室に落ちていたペンを手掛かりに廃校となった小学校へ向かったヒョンビンは、女性の死体の絵を見つける。そして、ヒョンビンはハウンの証言をもとにジチョルを逮捕する。

ハウンはどうしてもジチョルが犯人だと信じられず、ヒョンビンの反対を押し切って面会に行く。しかしそこで、殺しを計画し後悔もしていないと聞かされ幻滅したハウンは証言台に立つことに。裁判の結果、ジチョルは精神疾患のため精神科病院に送られるが、自分もハウンと同じ血液型だと知り脱獄する。そしてハウンとヒョンビンが結婚式を挙げる予定の聖堂を訪れ、3人が鉢合わせになり…。

大学で法医学を教えるチョン・サビンは、展示会に遺骨を届けるはずだったが講義で後回しになっていた。それに気付いた生徒のチョン・ジョンボムが代わりに届けることに。ジョンボムはサビンが教授を務める医大の2年生で、その完璧な容姿から“歩くダビデ像”と呼ばれている。しかし、彼には15歳の時に人を殺したという噂もあった。そんな中、江原道の東江で遺骨が発見され、サビンは現場へ向かう。

ジョンボムは母親が精子提供を受けて生まれたため、父親と弟に疎まれていた。骨考古学者でもあるサビンは、東江で見つかったミイラの事件を担当することに。しかし、その遺体は1日で白骨化してしまうという奇妙なことが起こった。担当検事のキム・スヒョクは遺骨の鑑識結果が漏れないよう、関係者への口止めを指示する。そして解剖に興味があるジョンボムは、実習を兼ねてサビンがいる科捜研を訪れる。

解剖は非公開だからとジョンボムを追い出すスヒョク。それはこの遺骨を殺人犯のピョン・ソンフンの被害者に仕立て上げるためだったが、サビンは遺骨のねつ造をしようとするスヒョクに反発する。そんな中、ある殺人事件をスヒョクが担当することに。現場には、32年前の連続殺人事件と同様に黄色い傘が置かれていた。担当刑事のチュ・インドはスヒョクが昔の相棒のヒョンビンとうり二つで驚く。

目撃者の証言からジョンボムが浮上する。ジョンボムはサビンが準備を進めている展示会の会場を訪れていた。そこへスヒョクが現れ、事件当日のアリバイを確認しようとする。一方サビンは、遺骨の身元を明かすために本の文字を復元し“古い未来”という書店のハンコを見つける。スヒョクと共にその書店に向かうが、その途中スヒョクが事故に遭いケガをする。それはとっさにサビンをかばってのことだった。

事故は暴力団の親分ソ・テハが仕組んだものだった。そして、ピョンの口座にテハから入金があったことが明らかになる。軽傷で済んだスヒョクはすぐに仕事に復帰し、チュ刑事にジョンボムのことを徹底的に調べさせる。一方検事長のチョン・ソクテは、息子のジョンボムがイム・ファヨン事件の有力な容疑者であることを知り、ジョンボムを渡米させようとするが、ジョンボムはよそで静かに暮らすと言い家を出る。

サビンは東江のミイラが特別なDNAを持っていることを発見し、顔の復元に成功する。そして、遺族を捜すために失踪者の家族を捜すサイトに情報を掲載するが、それを見たスヒョクと言い争いになる。そんな中、ジチョルの死刑執行を行ったサビンの父親はジチョルの幻覚に苦しんでいた。スヒョクは西部刑務所にいるテハに会いに行き、ピョンから手を引けば刑務所から出してやると告げるが…。

聖堂で遺骨を見つけたスヒョクはジョンボムに任意同行を求めて検察で取り調べを行うが、ジョンボムは、ファヨンの子を埋めただけだと殺人容疑を否認する。さらに、ソクテからもジョンボムを容疑者から外すように圧力をかけられるのだった。一方、ジチョルの担当弁護士だったヘミは、ジョンボムを観察するようスヒョクに告げる。そして、ジチョルが好む標的を殺すはずだとアドバイスする。

DNA検査の結果、聖堂の遺骨はファヨンの子であることが判明する。解剖を担当したサビンに、ジョンボムは容疑者で危険な男だから絶対に隙を見せるなと忠告するスヒョク。そんな時、ジョンボムの弟のジョンウが、ジュースに洗剤を入れてジョンボムに飲ませていたことを聞いてしまったサビン。ジョンボムは自分に近づくなと警告するが、サビンはジョンボムの怒りと悲しさと苦痛を感じられると告げる。

スヒョクは暗い過去を背負っていた。裁判官を務めるスヒョクの父は、牛乳配達の女性を殺した犯人をアルコール依存症による心神耗弱者だと判断し、懲役4年を求刑した。しかし、犯人は出所後に目撃者とその孫を殺害したのである。それを知ったスヒョクの父はショックのあまり自殺したのだった。そんな中、テハが出所する。テハの部下に襲われたスヒョクだったが、サビンの助けにより命拾いする。

ジョンウがソヨン大コミュニティのサイトに兄が人を殺すのを目撃したという書き込みをする。SNS内で大騒ぎになっていると聞いたサビンだったが、本人には真実を聞けないでいた。サビンはジョンボムのことが気になり慈善パーティーの会場へ向かう。ジョンウに“死ねばいい”と詰め寄られるジョンボム。そして、ジョンウが足を滑らせて池に落ちてしまい、サビンは助けようと池に飛び込むが…。

ジョンウが湖で溺れた件で、スヒョクはジョンボムを調べていた。一方ジョンボムは、母親にジョンウが溺れた湖に呼び出される。そんな中、スヒョクはジョンボムがパーティー開始前に会場に現れたという証拠映像をつかむ。そしてサンアの母ヘミから、なぜジチョルを容疑者から外すのかと聞かれる。一方サビンの父は、“スヒョクと関わるとサビンとお前は死ぬ”と脅され、病院から抜け出してしまう。

スヒョクはサビンの父を見つけ病院へ送り届ける。サビンを心配するが、私に構わないでほしいと言われてしまう。サビンの父への脅迫がテハの仕業だと考えたスヒョクは、テハに会いに行きサビンには手を出すなと告げるのだった。一方ジョンボムは、入院しているテハの子分に会いに行く。そんな中、ソクテにジョンボムがパーティーより前に会場にいたという証拠写真を見せるスヒョクだったが…。

テハの部下に襲われそうになったスヒョクをかばったサビンは刺されてしまう。部下は、ジョンボムに殺せと指示されたと供述していた。入院中のサビンは、携帯に位置情報アプリを入れられていることを知り、ジョンボムを疑い始めていた。そんな時、サビンの見舞いにジョンボムが現れる。一方スヒョクたちは、ファヨンの遺体に海外で流行したUVインクで描かれたタトゥーがあることに気付く。

UVインクを手に入れた者を探るため、チュ刑事はタトゥー店を調べていた。そんな時、ある店主から手に入れた情報にサンアの電話番号が書かれており、サンアと会う約束をしたギャラリーへ向かう。そこにジチョルの絵が飾ってあり驚くチュ刑事。そして、チュ刑事は突然何者かに襲われてしまう。一方、サビンのことを好きだと気付いたスヒョクは、サンアに結婚を取りやめようと告げる。

“古い未来”でサビンがスヒョクといるところを見たジョンボムは激しい頭痛に襲われる。そんな中、チュ刑事を刺した凶器がポストから見つかる。凶器である黄色い傘にはチュ刑事の名前が書かれていた。ギャラリーの防犯カメラにはジョンボムが映っていて、通報者もジョンボムであった。犯人はジョンボムであると確信するスヒョクだったが、ソクテに他の検事に捜査を任せるよう言われる。

スヒョクがサビンに渡していた、居場所が分かる時計をジョンボムが壊してしまう。そんな時、サビンにコーヒーと花束が届く。コーヒーには心臓まひを起こす成分が入っていた。サビンに付きまとうジョンボムを警戒するスヒョクは、護身のためにサビンにガス銃や催涙スプレーを渡す。そんな中、チュ刑事の携帯を分析したところ、ジョンボムの声と犯人の声が一致したことが判明する。

頭を撃たれたジョンボムを、スヒョクに恨みを持つテハが助けた。ジョンボムの母親はテハに、アメリカ行きの航空券とパスポートをジョンボムが目を覚ましたら渡すよう告げる。1年後、サビンは教え子からジョンボムを見かけたと聞く。そんな中、銃の事故で1年の停職処分になっていたスヒョクが復帰する。そして、殺人の現場に残されていた黄色い傘には“チョン・サビン”の文字が…。

サビンが心配になったスヒョクはサビンに会いに解剖室へ行くが、東江のミイラのホログラムを見て倒れてしまう。そして気がついたスヒョクは、ヒョンビンの記憶を持っていた。混乱するスヒョクは病院から抜け出し、“古い未来”を訪れる。一方テハは、弟を自殺に追い込んだスヒョクへの復讐を果たそうと、記憶のないジョンボムをソクテの家に戻す。そしてジョンボムも“古い未来”へ向かい…。

スヒョクを捜しに“古い未来”に向かったサビン。2人の姿を見つめるジョンボムに、テハはスヒョクが共同の敵だと言う。サビンを見て、“チョン・ハウン”とつぶやくジョンボムもまた、ジチョルの記憶を取り戻していたのだった。そんな中、江原道の漁業者の倉庫で白骨遺体が発見される。遺体は死刑囚のものでサビンが解剖を担当することに。解剖に立ち会ったジョンボムは、ジチョルのものだと確信する。

ジョンボムはスヒョクに、真実を知りたければコン・イヌを捕まえてこいと言う。ギャラリーのオーナーであるカン・ドゥチョルが保管する絵を確認しに行ったスヒョクは、そこでジチョルが描いたとされている女性の死体の絵を見つける。一方、ジョンボムはヘミに会いに行き、殺人に加担していたことを暴かれたくなければ、イヌを連れてこいと責め立てる。ヘミはジョンボムをギャラリーに呼び出すが…。

ヘミから呼び出されギャラリーに現れたイヌは、ジョンボムの中にいるジチョルと再会を果たす。ジョンボムは怒りのあまりイヌを殺そうとするが、サビンの言葉を思い出し踏みとどまる。そこにスヒョクも現れて、イヌの部下に襲われたジョンボムを助ける。そんな中ジェイは、死刑囚の遺骨の顔の復元に成功する。その顔がジョンボムにそっくりで驚くジェイ。それを見たサビンは突然頭痛に襲われる。

証拠品をもとに黄色い傘殺人事件の容疑者としてサンアが逮捕され、スヒョクが取り調べを行う。サンアを救おうとする母親のヘミは、かつての恋人であるソクテの元へ行き、サンアを釈放するよう迫る。そんな中、ソクテは江原道で見つかった死刑囚の遺骨を身元不明で処理するよう指示するのだった。ジョンボムはヘミに会いに行き、ジチョルを殺すようヤクザに指示した人物を聞き出そうとする。

スヒョクはジョンボムに会い、サンアがイヌの娘であることを知る。ジチョルの事件の真犯人を追うスヒョクは、封印されたジチョルの資料を閲覧しようとする。スヒョクを呼び出したソクテは、これ以上ジチョルの事件を探るなと脅すのだった。サンアを有罪にしないために担当判事や科捜研に手を回したソクテは、その見返りにスヒョクを始末するよう、ヘミに告げる。そんな中、サンアの公判が始まる。

復元した死刑囚の顔を見せられ、パニックになるサビンの父。そんな中、サンアにサビンを殺してほしいと頼まれたイヌは実行に移そうとする。一方、父親の具合が悪いから来てほしいと連絡を受けたサビンは急いで病院に向かう。イヌはサビンに近寄るが、間一髪のところでジチョルに止められ警察に逮捕される。“古い未来”の店主にハウンの録音機を渡され、それを聞いたサビンはその場に倒れてしまう。

スヒョクはジチョルの継母の家で、イヌの殺害現場の写真を発見する。イヌは黄色い傘殺人事件の真犯人の可能性があるとして、かつての担当検事であるソクテの証拠隠滅とねつ造疑惑が報道された。そんな中、ヘミにスヒョクの始末を頼まれたテハは、実行に移そうとしていたが、そこにジョンボムも現れる。一方、サビンはハウンの記憶がよみがえり、ジョンボムをジチョルだと思い恐れるのだった。

ジョンボムたちはイヌの殺害現場の写真をマスコミに流す。テレビではジチョルの無実を証明するべきだと報道され、国中が大騒ぎとなる。そんな中、イヌの余罪を写し出した写真がスヒョクの元に届く。その中には時効成立前の事件の写真もあり、スヒョクたちは急いで起訴の準備に取り掛かる。一方、サンアの公判ではジョンボムが証人になり、チュ刑事を刺すサンアの写真を証拠品として提出する。

サビンの父の日記から、ジチョル殺しを命じたのはソクテだと確信したジョンボム。ソクテは自分のミスを隠すために殺しを命じたのだった。サビンに殺すだけが復讐ではないと諭されたジョンボムは、ソクテに生涯ジチョルを忘れさせないことを復讐とするのだった。一方、辞表を提出したスヒョクはテハを訪ね、弟の再審を請求しようと言いテハに謝罪する。そんな中、ジョンボムは余命1か月と宣告される。

スヒョクから知らされた事実に大きなショックを受けたサビンは倒れてしまう。これ以上悪くなると、再度移植が必要になると知ったジョンボムは、サビンに自分の心臓を渡そうとテハに協力を求める。そんな中、目を覚ましたサビンは自分の本当の気持ちに気付く。最後にサビンに会いに行くジョンボム。自分のためにジョンボムが死ぬつもりだと知ったサビンは、ジョンボムを止めるために病院に向かうが…。